善意の墓場でアフターコロナを想う

少し前に「写メ日記のSS禁止」みたいな話が一部で盛り上がっていて、一番の解決策は「写メ日記をアップしないこと」なんてミもフタもないようなことを考えていたりしたのですが、それはさておくとしても、このようなシステム的に対応が難しそうな案件はどうしても「受け手の善意」に拠らざるを得なくなります。つまりは「SSはダメよ」「はい、わかりました」と。もちろんそうならないから問題がややこしくなるわけで、これは昨今話題のネット上の誹謗中傷の問題にも通底する話、受け手の善意に期待できないから「法的手段を講じます!」なんて物騒な話にもなるわけです。

受け手に於ける「自然の善意」に期待できないのであれば、そこに「不自然な制限」を設けるしかないわけで、写メ日記の話で言えば、それを閲覧するための資格要件を厳しくする、それはつまりより厳密な入会のプロセスであったり発行元が遠からず想定しているのであろう「課金制」の導入、身元がある程度明らかでそれを得るための原資をあらかじめ提供していれば当然ある程度の抑止力は作用します。つまらない禁を犯してせっかくの課金がパーになったり身元が危うくなってしまうのも莫迦らしいですからね。

では、それほど難しくもない対応であるにも関わらず発行元はなぜそうしないのか? それはもちろんそうすることによって閲覧者の大幅な減少が想定されるから、それは多分写メ日記を投稿している女性たちにとっても問題なのでしょうし、そこに毎月大金を投じている業者にも問題、敷居が低く間口から広いからこそ広告媒体として評価されているわけですし。

より多くの不特定の他者に不特定のままに善意を期待する、これが無理ならやはり発信者の側の妥協もしくは放棄しかないわけで、何れにしてもこんなブログで解決案を示せるほど容易な問題ではなさそうです。

さて、実はここからが本題、店舗に於ける事前予約システムとキャンセルという案件でもこれと同様の問題に行き着くことになります。より多くの利用者により簡便な予約システムを提供したい、しかし、残念なことにシステムが簡便であればあるほど不用意なキャンセルを招きやすくなってしまうものです。「ご新規様お断り」等の制限やクレジットカードのシステムを応用した「完全前金制」を導入することでそれなりの抑止は期待できるものの、しかし、それは利用者の不自由に甘んじる態度、あるいは利用者の善意をあらかじめ否定する態度でもあり、そのような躊躇いの思考は利用者の利便性や営業倫理の観点からどうしても足枷になってしまいます。

ただ、このローカルな逡巡が写メ日記の問題ほど難しくもないと思うのは、利用者と我々の関係性が他の場合と比較して「より近しい」と考えられるから。ここに於いて利用者の倫理を発信者の倫理に倣わせることはそれほど難しくもないと思うわけです。要は我々の方がまずは態度をあらため「より正しい営業活動」を実践する、そうすることによって自然の善意を期待できる「より正しい人たち」がここに訪れるようになる、甘ったるい理想論のようでもありますがそれが世の道理でもあります。アパホテルとマンダリンオリエンタル東京の当日キャンセル率が同じだと思いますか?

良いも悪いも客層や利用者のクオリティはお店が作る、傲慢なようにも思われるかも知れませんが、それもまた世の道理です。それはアフターコロナの世界でも同様、否、むしろそのスタンスがより問われる世界に変わるのではないかとさえ思っています。

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