豪雨の日に河川より寡占を憂う

ここで働く前は某有名グループの某店舗で責任者をやっていたのですが、そのグループ、矢鱈とレポートを書かせるグループで在籍していた8年ほどの間に自身の8年に及んだ大学生時代にも匹敵する量の文章を提出、それがある種の状況を客観的に分析、判断するのに大いに役立った覚えがあります。そこで書いたレポートの一つに「ポータルサイト」に関するものがあったのですが、色々なサイトを分析して「そのポータルサイト内で電話予約までの過程がすべて完結しない限りただの『リンク集』に過ぎない、故に…」と結論付けました。風俗の広告では「フータウン」をいうサイトが一世を風靡していた時代の話、それなりの機能は備えていてもそこから各店舗のオフィシャルサイトに移動しなくては何一つも完結しない、つまりは「ツリー型リンク集」の域を出ないシロモノばかりでした。

それから約10年、リンク集どころか当時はおそらくまだなかった「オフィシャライズ」なんて概念まで生まれているのが昨今の風俗広告事情です。店舗は独自の公式サイトを持たずに特定のポータルサイトに間借りしたスペースを公式サイトとする、言うなれば独自ドメインを持たずにアメブロで公式を謳うブログを書くのと同じ、より多くの読者を得るためにこの方式が推奨されたのはもう随分と前の話で風俗業界もそれに倣っているに過ぎません。そして、集客に利する広告宣伝の面のみならず機能性の面でもヘタな公式サイトより優れているのがシティヘブン、操作性も優れていますし、ユーザーインターフェイスも実に優秀です(実はそんな流れに反して今新しい公式サイトを制作しているのですがシティヘブンの機能やインターフェイスをかなり参考にしています)。

例えば写メ日記、今どきはどこのサイトにもそれに類する機能があり公式サイトにその機能を取り入れている店舗も少なくありません。それでも女性はシティヘブンで写メ日記を書きたがる。彼女らはブログが書きたいのではなく「シティヘブンの写メ日記」に投稿したいのです。何故か? その理由の一つは彼女らが写メ日記を書くモチベーションを上げるための仕掛けが数多くそこにあるからです。投稿のインターフェイス、ランキング、双方向性等々、仮にそれがどれほども集客に結び付いていなくても、彼女らの承認欲求の類をそれなりに満たしてくれる仕掛けがそこに隠されているのです。

個人的に写メ日記を含めた女性による「セルフプロデュース」にはあまり好意的な見解を持っていないのですが、この寡占を企図した企業努力には賞賛を惜しみません。そして、それは写メ日記にとどまらず店舗にオフィシャライズを促すサイトそのものの機能性に対しても同様で、昨今コロナ禍を受けて問題視されることも多い高額な広告料に関しても、そこに付与された様々な機能を鑑みれば決して高いものでもないと個人的には思っています。確かに、それを単に「広告料」と看做せば高額なのかもしれませんが、しかし、それはもはや「広告料」の範疇に収まるものではなくて、ウエブサイトそのものが持つ機能性、利便性に対する対価と考えるべきが妥当なのです。

さて、別にシティヘブン礼賛記事が書きたいわけではなくて、そこにどんどん取り込まれていって雁字搦めにされた挙句に圧迫する広告費と心中せざるを得なくなる風俗店舗に警鐘を鳴らす記事を書きたいわけなのですが、ここまで書いたら面倒臭くなったというか「あとはもうわかりますよね?」と自分勝手に納得して筆を置くことにします。

一つだけ補足しておくと、それが風俗業界全体にとって良いことなのかどうかはさておくとしても、営利目的企業として「やるべきことをやっている」のがシティヘブン、そこに依存し過ぎて怠惰になっているのが数多の風俗店を含めたそれ以外の風俗業界、「一人勝ち」にも理由はあると思うのですよ。

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