風と光と底辺の私と

最近よくご利用をいただく会員様に、深夜3時ぐらいから特にご指名もなくまあまあの頻度でご利用いただく方がいます。コース時間も短く、当店のほぼ「最低料金」でのご利用しかされない方なのですが、時間帯とご指名のスタンスを考えるとお店としては大変にありがたいお客様でもあります。

場所も有名な繁華街にほど近い一等地、文句なしの優良会員様かと思いきや、案内した女性によると相当に部屋が汚いとのこと、或る女性の表現を借りると「部屋に入る第一歩目から爪先立ちをせざるを得ない状態」なのだとか。

これはその会員様への指摘は当然のこととして、よほどのことがない限りご案内をお断りする案件だなと考えたのですが、女性から聞いたもう一つの情報が今ひとつ判断を鈍らせてしまいます。

この会員様、そのご自宅からほど近い繁華街で働く水商売系の店員さんだそうで、それを聞いて、ご利用される時間帯や立地だけは立派なお住いになるほどと合点がいったわけです。

私も似たようなものですからよくわかるのですが、つまり、水商売や風俗店のスタッフは拘束時間が長くてなかなか自由な時間が持てないのでそれを得ようとしたら通勤時間を削るしかないわけで、場合によっては勤務先の徒歩圏内をその棲家とする、と(家賃を考えるとお金で時間を買っているという理屈になります)。私も最近転居をしたのですが第一の理由はまさにそれ、寝て起きて仕事をするだけの生活はさすがに精神が参ります。

この会員様も同様なのでしょう。それでも尚そこが「寝て起きるだけの場所」だから足の踏み場もないくらいの状態なのだろうな、と。確かに、ただの寝床なら雨露が凌げれば十分、それ以上の快適さを求める必要もありませんからね。

私もやはり同様の考え方をしていたのですが、考えが変わったのは例の緊急事態宣言を受けてお店が約2カ月間休業となり自宅で過ごす時間が格段に増えたとき。そのときに考えたのが自身の生活空間を如何に充実させるかということ、休業で収入が乏しくなったにも関わらずアレコレと家財購入に時間とお金を費やしたわけです。

ともあれ、同類相憐れむの精神で仕事の手を緩めてしまっているわけですが、そこがその人にとって「寝て起きるだけの場所」なら他人を招くのはやはり筋違い、女性が不快と感じない環境に改善されるまでは案内はお断りしなくては…、と、なぜか捨てきれない同情心と意味もなく闘っています。

先人の努力もあり時代は変わったとも言いますが(経営者を除けば)役職が何であれ風俗や水商売のスタッフというのは相も変わらず「底辺」なんだと思いますし、それはこれから先も同じなのだと思います。ただ、それを卑下しているばかりなのも詮ない話なので、せめて心だけでも豊かに、まずは部屋の掃除からですよ、と。

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